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ブログ・ワンポイントレッスン

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なるほどね!

こんばんは!
スポーツひろばの今村こころです。

今月から、スポーツひろばの水泳教室を西薗先生と担当することになりました!
よろしくお願いいたします!


※西薗先生監修「すいえいの絵本」もよろしくお願いします!


そこで「なるほどね!」と驚いた出来事がありました。


クロールの手のかきかたを練習していた時のことです。

※西薗先生監修「すいえいの絵本」より

ひとかきすると前にぴんと一旦揃うはずの手がどこかへ行ってしまうその子に伝えたかったのは、上の絵本にもあるようなフォームでありました。

この時は、1対1で、私が子どもの手を取り一緒に腕を回すことで「こうゆう動かしかただよ」と伝える方法をとったのですが、終わった時に、その子はこのようなことを言いました。

「じゃあ、おてて駅出発して、ここぐるーって走って、また戻ってくるってこと?」


…うーん、なるほどね!
ちゃんと戻ってくるとか、大きく回すとかそのような意味が集約されているその豊かな表現力に、思わず唸ってしまったわけであります。


同じ練習をしていた隣の男の子も、

「何っ、電車だって⁉︎」
「何っ、駅だって⁈」

と思わず割り込んできて、待ち時間にその動きで遊びながら、子供同士の学び合いも生まれていた素晴らしい場面でした。

そしてその後はしっかりと(「おてて駅に戻ってくる」)クロールのフォームをマスターしていたわけであります。


子どもたちにイメージしやすいように、指導者として、擬音を使ったり比喩を使ったり、心がけようとは思っておりますが、実際は既に大人になってしまってもいるわけで…意識しないとついつい忘れがちです。

今回のクロールの手のかき方の場合なら、

「大きく回してまだ前の手のところに戻ってきます」

なんて、直接的な言葉を使ってしまうかもしれません(間違ってはいなくても面白みというかパワーがない!)。

子どもが先生の言葉を受けて、考えたイメージや世界を聞き、受け止める、みんなで共有する、使ってみる…
そんなことを意識して、一緒に考えながら子どもたちと、運動に向き合っていきたいものです。

私が子どもに向けたレッスンである以上に、私が子ども達に教わるレッスンとなりました。
それがまた子どものためになるレッスンになるように、頑張っていきたいと思います!






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